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元プロサッカー選手(26歳)→大手人材企業

黄 大城(ファン テソン)さん 26歳
経歴:桐生第一高校-慶應義塾大学-京都サンガF.C.(2012~2015)
2015年シーズンを最後に引退。現在は東証一部上場・大手人材業界に内定が決定しています。

プロアスリートのほとんどは一般の就職活動をしたことがない人が大半ではないでしょうか。今回、黄さんには引退から就職するまでの葛藤や心境の変化。その他気づきなど、実際に就職活動を経験して感じたことを、簡単ではありますがインタビューをしました。

 

御厨:サッカー選手を引退するとき、どのような心境でしたか?

黄:怪我が一番大きかったです。復帰した後、思い描いたプレーができず、その年契約満了。
サッカー選手を続けるかどうかの葛藤はありましたが、京都サンガF.Cで4年間やりきった思いがありました。それに今後、漠然とですが自分で何かやりたいという思いから引退を決意しました。

御厨:引退を決め、どのように動きましたか?

黄:そもそも社会がどのような仕組み(どのような仕事があるのか?自分がどういう仕事をしたいのか?)なのか知らなかったので、お世話になった方々に引退の報告をするとともに相談をしました。相談すると色々な人を紹介してもらえました。そこで、大学時代何を学び、現在どのような職に就いているのかなど、大学生が就活時にするOB訪問に近いことをしました。このような活動をすることで少しずつ社会を知ることができました。

御厨:なぜ、企業を選択しましたか?

黄:サッカー以外のことに挑戦したいという気持ちがありました。そして、どの道に進むか選択・決断をする際2つのことを大切に考えました。①将来自分で何かをやりたい。②サッカーで培った能力や考え方を活かしたい。この2つの軸を考えた時に、一般企業に入ることがベストではないかと考えました。
その後は、社会の仕組みを知る時と同様に、企業を知るために実際に企業で働いている人に話を聞きに行きました。そこで、自分が興味ある職種や企業が少しずつ絞られてきました。しかし、年齢や社会人経験の不足のためにエントリーさえ出来ない会社もあることも知り、社会の厳しさも肌で感じました。

御厨:アスリートキャリアパートナーに相談する経緯は?

黄:多くの大学OBやお世話になった方々に話をし、社会や企業のことは理解できました。その一方で、自分と同じ境遇の人(大卒でプロサッカー選手になり、中途採用で就職活動をした人)がおらず、具体的なアドバイス等がなかなか得られませんでした。そんな中、大学が同期の選手を通じてアスリートキャリアパートナーに相談しようと思いました。

御厨:アスリートキャリアパートナーに相談して、気持ちの変化はありましたか?

黄:多くの人に会ってきましたが、自分の境遇を理解してもらえなかったことが一番苦しかったです。そんな中、相談してみて自分の事を理解や共感してくれました。
就職活動する方法やサッカー選手の特徴など、冷静に自己分析ができるようになりました。他にも就職活動をする際、これまでの経験や考えていたことを企業の人にどのように伝えるか、わかってもらうかなど、言語化してくれたことで自分の気持ちと考えを整理することができました。これまでに培ってきたことを企業で働くことに繋げる、より具体的なイメージをすることができるようになりました。

御厨:現役選手にメッセージをお願いします

黄:就活するにあたって、サッカーをする以外の時間も役に立ったように思います。僕の場合は選手会長を任されていました。選手会長というポジションを通して、『疑問に対し考え行動する。それに対し結果が出る。』というように考える癖と力がついたことが就活に活きたと思います。
ピッチ上と同様にピッチ外の部分も大切にしてもらいたいです。例えば、スポンサーの方と食事に行くとか、スポンサーパーティーで積極的に話すなど。話すことで会社のことや経営者の考えを知ることができるかもしれません。知ることができなくても、もっと応援したいと思ってもらえるかもしれません。自分も今思えば、機会はたくさんあったがそれが普通の事だと思っていました。現役選手の時にしか会えない人、できないことがたくさんあると思います。そういうことを通じて社会と接続してほしいと思います。

御厨:これからにどのようになりたいですか?

黄:個人的には、将来の「自分で何かをやりたい」という目標のために、今は与えられたことを100%全うしたいです。
今回就活をしてみて、働くうえで「社会からサッカー選手がどのように評価されているのか」というものを実感しました。微力だと思いますが、自分が結果を残し、体現することでサッカー選手の地位向上に少しでも貢献したいと思っています。

 

スタッフ 坂上より
初めてお会いしたときは、引退を決められており、やりきったという潔さを感じました。同時に、プロサッカー選手としての経験を武器に、次の世界へチャレンジしたいという様子でした。ただまだ方向性が漠然としており、かつ、即戦力重視の中途採用市場で就職活動をしなければならない現実もあり、まずは、多くの社会人と話をし、様々な職業、働き方、働きがいに触れることを勧めました。

年末年始にかけて、黄さん自身が多くの方の話を聞き、これから何がしたいのか、どういう自分でありたいのかという方向性を定めていきました。
その際、私達アスリートキャリアパートナーが出来ることは、考えを整理し、より多くの気づきを促すことでした。具体的には黄さんの過去を振り返り、価値観を言語化し、将来のありたい姿、目指す道筋を一つ一つ具体的にしていく作業です。これによって、プロフェッショナルとしてハイレベルな環境でサッカーに向き合った経験を、ビジネスに転用していくことへの意欲がより一層高まっていったように感じます。志望する企業が決まった後は、書類の書き方、面接のトレーニングなどを行い、選考に臨み、内定を得ることができました。

今後は、母校の後輩や、後に続くサッカー選手のロールモデルとなるべく、第一線のビジネスマンとして活躍されると信じています。

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